アメリカでは年間100人程度の人がヒアリに刺されて死亡していると推定されていますが
ヒアリに刺されたからと言って、必ず死ぬわけではありません。
–以下7月9日追記–
台湾では2012-2014年のあいだにヒアリに刺されたショックで129人が入院しましたが死者は0でした。
国際社会性昆虫学会日本地区会ヒアリに関するFAQ
–7月9日追記ここまで–
例えば、アメリカでヒアリが生息する地域では
人口4000万人に対し、ヒアリに刺される人は年間1400万人
そのうちアナフィラキシーショックで治療を受ける人は8万人と推定されています。
上記、ヒアリの生物学P140~141要約(Taber 2000),Tchinkel(2006)
ですから、沢山刺されての呼吸困難や、アナフィラキシーショックへの適切な対応ができていれば、必ず死んでしまうわけではありません。
人が死ぬこともあるため「殺人アリ」の異名を持ちますが、
計算上、ヒアリに刺されて死に至るのは14万人に一人です。
もし、ヒアリにさされても怖がり過ぎず、冷静な対処を心がけてください。
応急処置として持っていると、よさそうなものとしてポイズンリムーバーが挙げられます。
これは、ハチに指されたり、蛇に噛まれたりしたときに、
物理的に毒を吸い出す器具で、アウトドア専門家の間で有名です。
また、アナフィラキシー症状対策として
- 抗ヒスタミン剤の塗り薬の塗布
- 抗アレルギー錠剤(ベナドリル)の飲用
- アドレナリン注射(「エピペン」というアドレナリン注射がアマゾンでも市販されています)
などで症状を軽くすることも可能です。
–以下7月9日追記–
参考文献日本アレルギー学会アナフィラキシーガイドラインpdf P19
ファイザー:アナフィラキシーってなあに.jp
–7月9日追記ここまで–
※患者をよく観察し容態の急変には最寄の病院へ!
※こどもが多量にさされた場合は要注意です!最寄の病院へ!
ヒアリに刺されたときの対処法詳細はこちら→ヒアリに刺されたときの対処法は?